居酒屋の集客数を増加させる手法は多くあり、広告は代表的な集客増加・宣伝方法の一つです。しかし、「自分の店舗にはどのような広告手法があっているのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。今回は居酒屋の集客数向上につながる広告手法と、広告効果を高めるためのコツをご紹介します。
居酒屋の集客数向上につながる広告手法とは?
居酒屋の集客数を増加させる手法は、無料で利用できるものや紙媒体で配布するもの、店舗の外に直接設置するものなど様々です。ここでは、集客数の向上に繋がる広告手法を9つ紹介します。
グルメポータルサイト
グルメポータルサイトは、日付や飲み会の参加人数などの条件を絞り込んで店舗を探すことができます。このようなサイトに掲載することで、ターゲットに店舗を見つけてもらいやすくなります。しかし、競合が多い場合検索結果の下位に表示されてしまう可能性もあるので、掲載情報をわかりやすく整理したり、場合によってクーポンを用意するなどの工夫が必要になります。
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)は、Googleマップ上に店舗情報を表示できる無料ツールです。地図の上位に掲載できれば、「店舗を知ってもらう」という点で効果的な手法になります。
ただし、肯定的な口コミ以外のマイナスな意見も投稿されることや、任意の場所に写真を表示できないなど、完全に思い通りに管理できない点もあるので注意しましょう。
SNS
SNSは基本無料で利用することができます。投稿に対してユーザーからリツイートや「いいね」などの反応をもらうだけでも情報の拡散力が期待できます。文章を書くのに自信がないという人でも、写真や動画などと組み合わせて情報発信が可能なので、短い時間で手軽に集客活動ができます。
ポスティングチラシ
チラシ単体で郵便受けに届くので、顧客の目に触れやすいのが特徴のツールです。配布エリアを絞ることができるので、反応が良い地域を見つけることが出来れば、集客に好影響を与えることができます。一方で、他の飲食店や業界のチラシも配布されるので、埋もれてしまわないようオリジナリティを出すよう工夫しましょう。
新聞折込チラシ
社会的な信用性の高い「新聞」に折り込まれているだけでも、チラシの信用性は比較的に増加すると言われています。しかし、当然新聞をとっていないユーザーの元には届けることができないので、一人暮らしのユーザー層にはあまりアプローチできないという弱みもあります。居酒屋のユーザー層にアプローチできるかを検討した上で導入しましょう。
旗
旗はデザインだけでなく、旗自体が風にはためいているだけでも人の興味を引くことができます。一台だけ設置することも目印になりますが、複数並べることでより目立つ上に、雰囲気を統一することができます。
看板
看板は「お店の顔」や目印としての役割を果たしてくれるツールの一つです。大型のものになるほど作成や設置に費用がかかりますが、一度作成すれば長期的に使用できる特徴があります。他にも小型のものであれば場所を取らず、その日のおススメメニューやテイクアウトなどのサービスのアピールに効果を発揮してくれます。
タウン誌
タウン誌とは、地域に根ざした情報を掲載している情報誌のことです。配布・設置できるエリアには限りがありますが、その分地域の方に店舗を知ってもらいやすくなります。
フリーペーパー
無料配布されるフリーペーパーは、人の目に止まりやすいのが特徴の一つです。また地域密着型という特性もあり、特定のターゲットへのアプローチを狙えるというメリットもあります。ただし、掲載できる情報には限りがあるので、写真を載せたら文字情報が少ししか掲載できなかった、ということもあるので注意しましょう。
居酒屋が広告効果を高めるコツ
広告効果を高めるには、ターゲットに「このお店に行きたい」と思わせる工夫が必要です。ここでは、居酒屋の広告効果を高めるコツを8つ紹介します。
飲み会コースメニューをいくつか作る
沢山のメニューから選ぶ楽しみはもちろんありますが、その分顧客がメニューを決めるのに時間がかかってしまったり、コストもかかるので、女性向け、時間制限付きの飲み放題など、顧客のニーズに合ったコースメニューを用意するといいでしょう。
魅力的な企画を打ち出す
ユーザーが魅力に感じる企画を打ち出せば、顧客に「このお店に行ってみたい」と思ってもらいやすくなります。具体的な企画例をいくつか紹介します。
SNSへの投稿に特典を設ける
「#店舗名」などのハッシュタグをつけて食事している写真を投稿すればドリンク一杯無料など、すぐに実践できるサービスは顧客に満足感を感じてもらえるだけでなく、拡散によって新規顧客の開拓にも繋がります。
ワンコインメニューを用意する
ワンコイン(500円)メニューを用意すると、顧客側は予算を考えつつ料理やドリンクの組み合わせを楽しむことができます。メニューは味に自信があり、調理時間がなるべく短く済むものから決めましょう。メニューを決める際は、原価が高くならないよう注意しましょう。
インフルエンサーを起用する
忘年会や歓送迎会などのシーズンに、SNSを活用してインフルエンサーにアピールしてもらうという方法もあります。インフルエンサーを起用することで情報が拡散されやすく、広告よりも自然な形で店舗の名前やサービスの認知度を高める効果が期待できます。
期間限定メニューを開発する
「GW限定」「〇月限定」など、特定の期間にしか販売されないメニューを開発することで、顧客の関心を高めやすくなります。その時期の旬の食材を取り入れたり、メニュー名に「期間限定」のようなキーワードを入れるなどして、通常メニューとの差別化を図りましょう。
広告に特典を設ける
広告にクーポンなどの特典を付けることで、新規顧客の獲得だけでなくリピート顧客を増やすことも期待できます。また、クーポンにおすすめメニューの情報を載せたり、スタッフの一言を添えるなどして店舗のプラスなイメージを印象付けることもできます。最近は紙媒体だけでなく、スマホのアプリ上でクーポンを管理している店舗も増えてきているので、用途に合わせて導入を検討しましょう。
幹事がお得になるキャンペーンを開催する
「〇人以上の団体予約で幹事の方は無料」など、幹事がお得になるキャンペーンや特典を用意することで、「次も選ぼう」と思ってもらえたり、次に幹事を担当する人におすすめしてもらえる可能性が高くなります。
居酒屋が広告を出す際に意識すべきポイント
- 媒体ごとの集客見込みを予測する
- 費用対効果を考えた広告を出す
- 定期的に広告効果を測定する
広告は「とりあえず何かやってみればいい」「打ち出したら終わり」というやり方をしてしまうと、あまり効果は期待できません。ここでは、居酒屋が広告を出す際に意識すべきポイントを3つご紹介します。
媒体ごとの集客見込みを予測する
集客効果が見込めない広告媒体を利用すると、コストをかけても思ったように集客できないという結果になってしまいます。「このままでは集客に期待できない」と感じたら一旦広告の掲載を辞めましょう。
ただ、事前に「業態」「エリア」の平均と最大値のデータを確認しておくことで、最低限の集客見込みを把握することができます。
店舗に広告の営業のお話が来た際には、近隣エリアの店舗の効果などをヒアリングした上で掲載するよう注意しましょう。
費用対効果を考えた広告を出す
たとえば、広告費が20万円で売上が40万円、メニューを提供するのに必要経費が10万円だとすると、利益として10万円が手元に残ることになります。仮に広告費が30万円で売上が変化しない場合、利益が0円なので広告を出す意味が無くなってしまいます。
売上に対してどれくらい広告費用を割けばよいかを考えることで、費用対効果が高い広告を出せるようになります。
定期的に広告効果を測定する
店舗の方針や提供している商品、販促方法などがターゲットに合っていないと、広告効果を高められなくなります。
広告を出してそのままにせず、広告を打ち出したことでどのくらい効果があったかどうかを定期的に測定しましょう。たとえば、店舗ホームページの会員数の増減や、チラシをきっかけに店舗を訪れた人の数などをカウントしましょう。
まとめ
広告手法は数多くある分、それぞれ特徴が異なります。店舗のコンセプトやターゲットにどのような広告でアプローチするのが効果的かなどを精査して、店舗にあった広告手法を打ち出しましょう。