店舗のサービスや、スタッフのスキルに自信があるにもかかわらず「顧客が思うように増えない」と悩んでいるエステサロンのオーナーも多いのではないでしょうか。集客を成功させるためには、押さえるべきポイントや店舗に合った集客方法が複数存在します。今回は、エステサロンの集客が上手くいかない理由やエステサロンの集客を成功させるコツ、具体的にどのような集客方法があるのかについてご紹介します。

エステサロンの集客が上手くいかない理由は?

エステサロンの集客が上手くいかない理由はどのようなものが考えられるのでしょうか。ここでは理由について4つ解説します。

競合のサロンと差別化ができていない

競合のサロンと明確な差別化ができていないと、このお店に行きたいと顧客に思ってもらいづらく、集客がうまくいかないことが考えられます。そのため、自店の強みが価格なのか、メニューの豊富さなのか、スタッフの施術能力が高いのかなど、自店だけが提供できることをアピールしてターゲットとする顧客に選んでもらえるようにすることが重要です。

リピーター顧客のフォローができていない

新規顧客の獲得だけに注力してしまい、リピーター顧客のフォローを厳かにすると集客に失敗する可能性があります。経営を安定していくためには、リピーター顧客の存在が必要不可欠になるため、再来店したいと思ってもらえるような施術やキャンペーンの実施、来店後にメールを行うなどをして顧客とコミュニケーションをとることが重要です。

予約の取り方が複雑・時間がかかる

多くのサロンではオンライン予約に対応しており、時間を気にせず来店をしなくても予約を取ることが可能です。また、予約の取り消しや日時変更も簡単に行うことができます。しかし、オンラインで予約をすることができなければ、店舗の営業時間を気にしたり、スタッフが忙しく電話にでることができかったりすることが考えられます。

そのため、店頭や電話予約だけでなく、オンラインからでも予約できるようにすることで顧客の取りこぼしを防ぐことにもつながるでしょう。

サロンのターゲットにあった集客方法ができていない

自店がターゲットとしている顧客にあった集客方法ができていなければ、どんなによいサービスを提供していたとしても集客につなげることは難しいでしょう。例えば、20代~30代の女性をターゲットとしている場合、エステサロンを探す際は主にインターネットで情報収集を行うことが考えられます。そのため、ターゲットとする顧客が誰なのかを明確にして適切なアプローチを行うようにしましょう。

エステサロンの集客を成功させるコツとは?

やみくもに他店が行っている集客方法を模倣するだけではあまり効果はありません。ここでは、エステサロンの集客を成功させるコツを4つご紹介します。

サロンに来店してほしいターゲットをはっきりさせる

「なんでもできます」「どんな方でも来店してください」のような、全ての人を対象とするようなアプローチをすると、店舗の個性が感じられず、誰にとっても魅力に映らないサロンになってしまいます。そのため、「どんな人に店舗を訪れてもらいたいか」を明確にするためにカスタマージャーニーを作成するのがおすすめです。カスタマージャーニーとは、エステサロンのサービスを認知してから購入するまでのプロセスを明確にしたものです。プロセスごとに顧客がどのような行動をとるのかを把握することで、いまどのようなアプローチを行うのが適切なのか判断しやすくなるでしょう。

ターゲットの決め方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

マーケティングのペルソナとは?ターゲットとの違いや作成手順を紹介

エステサロン店舗の強みを明確にする

ターゲットを決めたら、ターゲットにアピールする店舗の強みを明確にしましょう。強みを探す際に、「サロン側が何をやりたいか」ではなく、「ターゲットの顧客がどんなサービスを求めているか」を基準に、サロン側が提示できる強みを模索しましょう。

たとえば、「カウンセリング後すぐに施術OK」「広い個室でリラックスできる」など、顧客側が魅力に感じられる特徴づくりが大切です。

エステサロンに来店するリピート顧客の獲得に努める

集客を考えるとき、多くの人は「新しいお客さんを増やさなければ」と、新規顧客の獲得に意識を向けがちです。しかし、長期的に経営を安定させるには、定期的に来店してくれるリピーターを増やすことが大切です。

新規顧客を獲得するには、広告費やチラシの作成など、多くの費用と時間がかかります。一方で、リピーターはすでに自社を知っており、信頼関係も築かれているため、再来店してもらうためのコストを抑えやすいというメリットがあります。

サロン店舗周辺にどれくらい顧客がいるか把握する

一般的には、店舗の場所から半径500mが、顧客が無理せず来店できる距離と言われています。「店舗のあるエリアにターゲットがどの程度いるか」を調べておきましょう。また、地域の人口推移や、大型ショッピングモールなどの施設の開発計画があるか等の情報も集客方法を考える資料になるため、定期的にチェックしましょう。

エステサロン向けの集客方法9選

来店する前に、まずは検索サイトで情報を集めてから店舗を訪れる、という顧客も一定数います。ここでは、手軽に実践できるエステサロン向けのオンラインの集客方法を大きく9つに分けてご紹介します。

エステサロンの集客方法1:サロンのホームページ・ブログを作る

自店のホームページを作成することで、チラシや看板などには載せきれないサービス内容やサロンのメニュー、予約方法、期待できる効果などの情報を詳細に掲示できるため、店舗の魅力を伝えやすくなります。また、ブログではスタッフの日常での一コマやおすすめのスキンケア紹介などを投稿すると、店舗の雰囲気を感じてもらいやすくなります。店舗の情報が事前に把握してもらい、店舗に来店する不安が軽減され足を運んでもらいやすくなるように積極的に発信を行っていくことが大切です。

ホームページの作成についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

集客できるホームページを作るコツは?失敗しやすいポイントも解説!

エステサロンの集客方法2:エステサロン検索サイト・ポータルサイト

エステサロンの検索サイトには、ホットペッパービューティーやEPARK、楽天ビューティーなどさまざまなサイトがあります。こういったネットサービスには、掲載エリアや条件を絞って店舗を探し、その場で予約ができるため新規顧客でも簡単に利用できます。そのため、ほとんどの競合店のサロンも登録をしており、見込み顧客を奪われないようにすることが重要です。見込み顧客を奪われないようにするために最新の機器を使用して施術を行っているや施術スタッフの顔写真を掲載するなどして、自社の強みをアピールして競合店と差別化を図るようにしましょう。

エステサロンの集客方法3:Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)

エステサロンを探す際、インターネットを活用する人も多くいます。実際に「エステサロン エリア名」でGoogle検索すると、検索結果の上部にマップが表示され、検索したエリアにあるエステサロンが表示されます。

このように表示させるには、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)(Googleサービス上にローカルビジネス情報を表示・管理する無料ツール)に登録する必要があります。Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に登録すれば、営業時間や場所などの基本情報だけでなく、投稿機能でキャンペーンなど最新情報をアピールできます。一方で、アップロードした写真が意図した場所に表示されなかったり、マイナスな口コミが投稿されるなど、内容を完全にコントロールできないという弱みもあるので注意しましょう。

Googleマイビジネスについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

Googleマイビジネスの登録方法と設定手順・編集方法を解説

エステサロンの集客方法4:各種SNS

SNSは老若男女問わず不特定多数の人に届きやすいため、興味を持ってもらいやすいです。また、通常の投稿のみであれば無料で利用できることもメリットの一つです。SNSの種類によって、よく利用している年齢層や特徴が異なります。

Facebook

Facebookページは、ショップ名や商品名で作成する、Facebookのビジネス向けページのことを指します。Facebookページを作成することで、ホームページの代わりに店舗の情報や施術内容をターゲットに発信することができます。実名で登録するため、リアルで深いつながりを築きたいシーンで使います。

Facebookについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

Facebookの使い方を紹介!初心者向け機能・操作解説

Instagram

写真、動画の投稿がメインのSNSです。店内の様子や施術の様子などの写真を投稿することで、視覚的にアピールできます。Instagramでユーザーのリアクションを得るには、写真の綺麗さや華やかさがポイントになるため、自分で撮影する場合、画面の明るさや対象物の選定、構図に注意しましょう。

Instagramについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

インスタグラムの始め方!基本の設定・操作から便利機能まで徹底解説

X(旧Twitter)

RT(リツイート)や「いいね」などの機能があるため、拡散されやすくキャンペーンや告知情報と相性がいいSNSです。エステや美容などのジャンルに興味がある人をフォローし、フォロワーが増えてきたら告知する等の使い方が一般的です。

X(旧Twitter)についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

初心者必見!X(旧Twitter)を始めるための5ステップ基本の使い方も紹介

エステサロンの集客方法5:WEB広告

特にリスティング広告やSNS広告は、実際に検索したユーザーや履歴などに基づいて表示されるため、見込み顧客に自店のことをアピールしやすくなります。リスティング広告とは、ユーザーが検索したキーワードに連動して表示される広告です。例えば「エステサロン エリア名」と検索したユーザーに適した広告が表示され、その広告が広告がクリックされると費用が発生します。どの広告がどのくらいクリックされたかを効果測定することもできるため、ニーズにあったキャンペーンの立案にも役立てることが可能です。

SNS広告は、Facebook・X(旧Twitter)・InstagramなどのSNS上で表示させる広告です。ターゲットに合わせて広告の表示や情報の拡散による認知の拡大にも期待ができます。

広告の種類についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

広告の種類一覧!19種類の広告の特徴や期待できる効果などを解説

エステサロンの集客方法6:チラシ

チラシには大きく分けて、直接ポストに投函するポスティングチラシと、新聞に挟む折込チラシの2種類があります。サロン付近の住宅へチラシを配布すれば、近隣からの集客が期待できるだけでなく、立地的にリピートしてもらいやすくなるメリットもあります。チラシのレイアウトや内容を工夫すれば、ターゲットとなる顧客の集客につながります。

チラシについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

効果のあるチラシ集客のコツをご紹介│デザインや作成方法についても解説

エステサロンの集客方法7:口コミや紹介

口コミも、オフラインの集客の助けになってくれます。実際に店舗を利用した人の意見、特に家族や友人など近しい人からの意見は、店に対する信頼性を高めてくれ、来店を決める判断材料に一役買ってくれるツールです。一度来店してくれた顧客に紹介カードを渡し、「店舗を知人に紹介したら次回施術は半額、また紹介された側も割引」など、紹介する側、される側両方にメリットがあるサービスを実施することで、リピート顧客だけでなく新規顧客獲得にもつながります。

口コミマーケティングについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

口コミマーケティングのメリットとは?成功事例や注意点も紹介

エステサロンの集客方法8:旗や看板

旗は、店舗が建物の中にあり通行人や予約客が気づきづらいなどの悩みがある場合におすすめの集客方法です。デザインでアピールするだけでなく、風にはためくことで通行人に認知してもらいやすくなります。

看板は、店舗の屋根に設置して長期的に使用するものから、収納が簡単なA型看板などさまざまな種類があります。看板は店舗の情報を伝えるだけでなく、目印としての役割を果たしてくれるので、使用する写真や色などは店舗のコンセプトに合わせて作成しましょう。

看板広告についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

看板広告にはどんな種類がある?活用するメリットと注意点を徹底解説

エステサロンの集客方法9:ポイントカードやキャンペーンの実施

ポイントカードの導入やキャンペーンの実施は、集客につながる手段の一つです。例えば、ポイントカードを配布し、複数回の来店でメニューの割引やプレゼントを提供することで、リピート顧客の獲得につなげられます。

また、初回来店時の割引キャンペーンを実施すれば、『エステに行ってみたかったが、価格が高くて来店しづらい』と感じていた顧客の来店促進が期待できます。

まとめ

エステサロンの集客がうまくいかない理由や、成功させるためのコツ、具体的な集客方法について解説しました。エステサロンの集客を成功させるためのコツや方法はさまざまです。まずはターゲットを明確にし、来店してもらうために他店と差別化を図りながら、自店ならではの魅力をアピールして集客につなげてください。

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