店舗のサービスや、スタッフのスキルに自信があるにもかかわらず「顧客が思うように増えない」と悩んでいるエステサロンのオーナーも多いのではないでしょうか。集客を成功させるためには、押さえるべきポイントや店舗に合った集客方法が複数存在します。今回は、エステサロンの集客を成功させるコツや、具体的にどのような集客方法があるのかについてご紹介します。
エステサロンの集客を成功させるコツとは?
やみくもに他店が行っている集客方法を模倣するだけではあまり効果はありません。ここでは、エステサロンの集客を成功させるコツを4つご紹介します。
ターゲットをはっきりさせる
「なんでもできます」「どんな方でも来店してください」のような、全ての人を対象とするようなアプローチをすると、店舗の個性が感じられず、誰にとっても魅力に映らないサロンになってしまいます。「どんな人に店舗を訪れてもらいたいか」を明確にし、ターゲットに向けたアプローチをすることが大切です。
店舗の強みを明確にする
ターゲットを決めたら、ターゲットにアピールする店舗の強みを明確にしましょう。強みを探す際に、「サロン側が何をやりたいか」ではなく、「ターゲットの顧客がどんなサービスを求めているか」を基準に、サロン側が提示できる強みを模索しましょう。
たとえば、「カウンセリング後すぐに施術OK」「広い個室でリラックスできる」など、顧客側が魅力に感じられる特徴づくりが大切です。
リピート顧客の獲得に努める
集客を考える際、「新しいお客さんを呼び込まなくては」と、既にいる顧客よりも新規顧客の獲得に意識が向いてしまいがちです。しかし、長期的に経営を継続させていくためには、定期的に店舗に足を運んでくれるリピーターを増やすことが大切です。
リピート顧客が増えることで、LTVの向上や口コミによる広告効果などが見込めます。LTVとは、「顧客生涯価値」と訳され、一人の顧客がある企業やビジネスに対して生涯でもたらす利益を算出したものです。新規顧客の獲得には既存客の5倍のコストがかかるとも言われており(1:5の法則)、LTVの向上が効率的に利益を上げることにもつながります。
店舗周辺にどれくらい顧客がいるか把握する
一般的には、店舗の場所から半径500mが、顧客が無理せず来店できる距離と言われています。「店舗のあるエリアにターゲットがどの程度いるか」を調べておきましょう。また、地域の人口推移や、大型ショッピングモールなどの施設の開発計画があるか等の情報も集客方法を考える資料になるため、定期的にチェックしましょう。
エステサロン向け!オンラインの集客方法
来店する前に、まずは検索サイトで情報を集めてから店舗を訪れる、という顧客も一定数います。ここでは、手軽に実践できるエステサロン向けのオンラインの集客方法を大きく5つに分けてご紹介します。
お店のホームページ・ブログを作る
ホームページでは、チラシや看板などには載せきれない情報を詳細に掲示できるため、店舗の魅力を伝えやすくなります。また、ブログではスタッフの日常での一コマやおすすめのスキンケアなどを投稿すると、店舗の雰囲気を感じてもらいやすくなります。
店舗の情報が事前に把握できると、店舗に来店する不安が軽減され安心して足を運んでもらいやすくなります。
エステサロン検索サイト
エステサロンの検索サイトには、ホットペッパービューティーやEPARK、楽天ビューティーなど様々なサイトがあります。こういったネットサービスでは、エリアや条件を絞って店舗を探し、その場で予約ができるため新規顧客でも簡単に利用できます。
店舗の顧客を増やすためには、まずは存在を知ってもらうことが大切なので、ネットサービスも積極的に取り入れていきましょう。
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)
エステサロンを探す際、インターネットを活用する人も多くいます。実際に「エステサロン エリア名」でGoogle検索すると、検索結果の上部にマップが表示され、検索したエリアにあるエステサロンが表示されます。
このように表示させるには、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)(Googleサービス上にローカルビジネス情報を表示・管理する無料ツール)に登録する必要があります。Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に登録すれば、営業時間や場所などの基本情報だけでなく、投稿機能でキャンペーンなど最新情報をアピールできます。一方で、アップロードした写真が意図した場所に表示されなかったり、マイナスな口コミが投稿されるなど、内容を完全にコントロールできないという弱みもあるので注意しましょう。
SNS
SNSは老若男女問わず不特定多数の人に届きやすいため、興味を持ってもらいやすいです。また、通常の投稿のみであれば無料で利用できることもメリットの一つです。SNSの種類によって、よく利用している年齢層や特徴が異なります。
Facebookページは、ショップ名や商品名で作成する、Facebookのビジネス向けページのことを指します。Facebookページを作成することで、ホームページの代わりに店舗の情報や施術内容をターゲットに発信することができます。実名で登録するため、リアルで深いつながりを築きたいシーンで使います。
写真、動画の投稿がメインのSNSです。店内の様子や施術の様子などの写真を投稿することで、視覚的にアピールできます。Instagramでユーザーのリアクションを得るには、写真の綺麗さや華やかさがポイントになるため、自分で撮影する場合、画面の明るさや対象物の選定、構図に注意しましょう。
X(旧Twitter)
RT(リツイート)や「いいね」などの機能があるため、拡散されやすくキャンペーンや告知情報と相性がいいSNSです。エステや美容などのジャンルに興味がある人をフォローし、フォロワーが増えてきたら告知する等の使い方が一般的です。
リスティング広告
リスティング広告とは、ユーザーが検索したキーワードに連動して表示される広告です。広告がクリックされると費用が発生します。「エステサロン エリア名」等で検索するユーザーにアピールできます。
エステサロン向け!オフラインの集客方法
オンラインだけなく、通行人や店舗周辺に住んでいる方にアプローチするオンラインの集客も効果的です。エステサロンに向いているオフラインでの集客方法を4つご紹介します。
チラシ
チラシには大きく分けて、直接ポストに投函するポスティングチラシと、新聞に挟む折込チラシの2種類があります。サロン付近の住宅へチラシを配布すれば、近隣からの集客が期待できるだけでなく、立地的にリピートしてもらいやすくなるメリットもあります。チラシのレイアウトや内容を工夫すれば、ターゲットとなる顧客の集客に繋がります。
口コミや紹介
口コミも、オフラインの集客の助けになってくれます。実際に店舗を利用した人の意見、特に家族や友人など近しい人からの意見は、店に対する信頼性を高めてくれ、来店を決める判断材料に一役買ってくれるツールです。
「店舗を知人に紹介したら次回施術は半額、また紹介された側も割引」など、紹介する側、される側両方にメリットがあるサービスを実施すると効果的です。
旗
旗は「大きな看板を設置する余裕がない」「店舗が奥まったところにあるため、目立たない」などの悩みがある場合におすすめの集客方法です。デザインでアピールするだけでなく、風にはためくことで通行人に認知してもらいやすくなります。
看板
看板は、店舗の屋根に設置して長期的に使用するものから、収納が簡単なA型看板など様々な種類があります。看板は店舗の情報を伝えるだけでなく、目印としての役割を果たしてくれるので、使用する写真や色などは店舗のコンセプトに合わせて作成しましょう。
まとめ
エステサロンの集客を成功させるためのコツや方法は様々です。まずはターゲットをはっきりさせ、来店してもらうためにはどのような集客方法が適切かを試していきましょう。