エステサロンを運営しようとする中で、お客様が入店しやすい外観を作るにはどのようにしたらいいのか迷う方が多いのではないでしょうか。外観はお客様が入店するか否かの重要な要因の1つなので、サロンの内装だけ凝ったものにしたとしても、外観と揃えなければどのようなサロンかわからず入店に繋がりにくいです。
サロンによってさまざまな外観がありますが、この記事では、サービスとコンセプトに合った独自性のある外観を作るための大切なポイントや注意点について解説します。
目次
エステサロンは外観が重要
お客様が入店してみたいと思うかどうかは、サロンの外観の雰囲気やデザインに左右されます。例えば、お客様を迎える外観で「OPEN」といった看板や植物など、何も飾りつけがないサロンだとどのようなサロンなのか雰囲気がつかめず、お客様が入店しづらくなってしまいます。
また、高級店をイメージしたサロンにもかかわらず外観が派手なデザインだと、入店前と入店後でお客様が想像していた印象と異なり、リピーター獲得に繋がらないかもしれません。
外観作りは、イメージと合った飾りつけやデザイン、照明を使用し、施術への期待を高められるように力を入れることが大切です。内装だけでなく、外観だけでサロンのイメージが伝わるように、どのような施術をしているのかサービスとコンセプトにあった外観作りをしていきましょう。
外観作りの核となるコンセプトを考えよう
始めにコンセプトを考えることで、外観作りの方向性が決まっていきます。外観作りをイメージしやすくするためにも、ここではコンセプトの具体的な考え方についてご紹介します。
5W2Hを決める
- Why:なぜサロンを開くのか。サロンを開業する目的
- What:どのようなサービスを提供するのか。
- Who:ターゲット層
- Where:どのようなエリア・立地で開業するか
- When:いつ開業するのか、営業時間、定休日
- How:どのようにサービスを提供するのか
- How much:どの位の価格で提供するか
まず5W2Hで頭の中を整理しながら明確にコンセプトを考えていきましょう。細かいところまで具体的に決めていくことで、独自性のある魅力的なコンセプトになります。
ターゲットを細かく設定する
ターゲット層はどのようにしたいか、年齢や収入、ライフスタイル、趣味嗜好などといった情報を細かく設定することで、サロンの雰囲気や外観のイメージを決めやすくなります。
ターゲット層を固めることで、お客様がサロンに求めているお店の雰囲気は何か、どのようなプランを望んでいるのかがわかるようになってきます。
ベネフィットを考える
マーケティング上のベネフィットとは、「お客様が商品やサービスを得て受けられる良い効果」のことですが、サロンにおいて重要なのは「エモーショナル・ベネフィット」という感情面での効果です。つまり、お客様がサービスを得てどのような感情を抱き、どのような気分になれるかということです。
お客様が求めているのは癒しなのか優越感なのか、どのような気分・感情なのかを想像しながらベネフィットを設定することでコンセプトが決まっていきます。
エステサロンの外観作りのポイント
- お店のコンセプトが伝わるデザイン
- ターゲットに合わせた照明や色使い
- 看板を設置する
- 施術メニューがわかるように
- 清潔感を保つ
コンセプトを考えたら、実際にどのような外観にしていけばいいのか5つのポイントを基に考えていきましょう。
お店のコンセプトが伝わるデザイン
サロンで独自性のある施術内容を行っている場合、外観でもその独自性が伝わるよう工夫し前面に打ち出していくことで、コンセプトが伝わりやすくなりお客様の記憶にも残りやすくなります。
例えば、高級感のあるラグジュアリーな空間を演出しているのであれば、シンプルで重厚感のあるデザインにすると伝わりやすくなります。
ターゲットに合わせた照明や色使い
どのターゲット層を狙うかによって、建物の色使いや照明、その他の装飾を工夫することで、お店の雰囲気を十分に伝えることができます。
親しみのあるカジュアルなサロンの場合、入店しやすい雰囲気をアピールするため自然光を取り入れたり、「清潔感」を出すために植物を置いたり白を前面に押し出すとよいでしょう。
また、高級感のある演出にしたい場合、照明は明るすぎず暗すぎず彩度を抑えたものにし、色使いは白、黒、茶色などの落ち着いた色味を使用するとよいでしょう。
看板を設置する
看板を設置することで、サロンがどのような店舗でどのような施術を行っているのかを宣伝することができます。ここでは看板の種類やメリットについてご紹介します。
スタンド看板
スタンド看板とは、持ち運びに便利な店頭に設置することの多い看板です。
設置方法も地面に置くだけで、片付けも畳むだけなので簡単です。
そして費用も安く繰り返し使用できるため、コストパフォーマンスがいいです。ポスター差し替えタイプや黒板タイプであれば日ごとにデザインを何度も書き換えられ、通行人にも飽きさせない看板です。
袖看板
袖看板とは、建物の外壁に突き出るように設置した看板で、「突出し看板」とも言われます。高い位置に取り付けるため、通行の障害にもならず遠くからでも目につきやすく発見性に優れています。ただし高い位置にある分、自分でメンテナンスをするのが難しいというデメリットがあります。
ウィンドウサイン
ウィンドウサインとは、窓ガラスやドアにシートを張って宣伝を行う方法です。シートにもさまざまな種類があり、ステッカーシートや文字などの形に切り抜くカッティングシートなどがあります。ステッカーシートなどのタイプは店内の様子が見えないように目隠しとして活用することもできます。
また、場所を取らずに施術内容や料金といった情報を表示することができます。
垂れ幕・横断幕
垂れ幕は、横幅より縦幅が大きく長くなっている長方形の布のことを言い、紐などで括り付け固定するタイプです。
それに対して横断幕は、縦幅より横幅が大きく長くなっているもののことを言い、駐車場などでメニューを表記しアピールするなどの活用方法があります。
旗
旗は、1枚の縦長の生地を棒に通し設置するタイプのものです。遠くからでも目立ちやすく、通行人や車からでも目を引く効果があります。サイズ展開や生地の種類、形もさまざまなものがあり、当記事内で紹介している看板の中でも特に制作費用が抑えられます。
施術メニューがわかるようにする
入店前に施術メニューが分かることで、お客様に安心感を与えやすくなり、入店の決断をしやすくすることができます。看板でメニューを表記するのはもちろん、看板にポケットを付けリーフレットの設置等を行えば、より多くのことをお客様に伝えることができるでしょう。
メニューと併せて価格の表記を行ったり、店内やスタッフの写真、実際の施術風景などを取り入れると、より店内のイメージがしやすくなります。
清潔感を保つ
お店の清潔感が保たれているかどうかでリピート率にも影響してきます。清潔感が保たれていないと、お客様は本当に自分がきれいになれるか疑問を感じるでしょう。
特にベッド周りなどは徹底して掃除を行っていると思いますが、店内だけでなくお店の周りにゴミや落ち葉が落ちていないかどうか、窓は汚れていないかどうかなど定期的に確認することが大事です。チェックシートなどを用いて管理すれば、見落としなどを防ぐことができます。
エステサロンの外観作りの注意点
外観の作り方はわかってきたと思いますが、作るうえで注意しなければならない点が2つあります。
看板の設置は事前に許可が必要
看板を設置する際には、各都道府県市の条例によっても異なりますが、ビルのオーナーや自治体などに許可を取らなければなりません。例えば、上記でも紹介した「袖看板」は適用面積を超えた場合「屋外広告物条例」の対象になるので、自治体に許可申請が必要です。
外観と内装の統一感が大切
外観と内装がまったく異なるデザインだと、お客様が入店した際にイメージが異なりがっかりしてしまうかもしれません。例えば、外観は高級感のあるサロンなのに実際に入店してみたらインテリアや壁紙などが質素だった場合、想像していたイメージと違うかもしれません。
お客様は外観を見て入店しているので、外観と内装を統一したほうがギャップがなく安心して過ごせるでしょう。
まとめ
エステサロンにおける外観の重要性や独自性のある外観の作り方について解説してきました。外観と内装どちらかだけこだわっていても、両方の統一感がなければ入店に繋がらない可能性があります。
コンセプトを決め、デザインや看板の設置はどのようにしたらいいのか順番に決めていき、素敵な外観を作りましょう。
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