2023年7月、「Twitter」は「X」という名称に変更しました。 本記事では旧称の「Twitter」という表記で掲載しております。
SNSには、FacebookやInstagramなどさまざまな種類がありますが、短い文章を繰り返し投稿するタイプの「Twitter」も人気のあるサービスのひとつです。
個人のユーザーも多いですが、企業でアカウントを開設して消費者に情報発信しているところもたくさんあるため「Twitter運用を始めてみよう」と考える人もいるのではないでしょうか。
しかし、Twitter内は膨大な情報であふれかえっているため、うまく集客するためには適切な運用方法を知っておかなければなりません。そこで今回は、Twitterの特長やほかのSNSとの違いを説明したうえで、集客を成功させるコツや注意点を紹介します。
まずはTwitterの特長を知っておこう
そもそもTwitterは、アメリカのTwitter社が提供するサービスで、思いついたことや目の前で起きていることを気軽に投稿できるという特長を持っています。
たとえば、「ニュースを見て感じたことをつぶやきたい」や「共通の趣味がある人とつながってコミュニケーションをとりたい」、「芸能人や企業、気になるユーザーなどが発信する最新情報をチェックしたい」といった利用方法が挙げられます。
「情報発信・交流・情報収集」といった目的を手軽に行動に移せるため、世界中で多くのユーザーに利用されているサービスです。
Twitterと他のSNSの違いとは?
このように「情報発信・交流・情報収集」を手軽におこなえるTwitterですが、他のSNSとどのような違いがあるのでしょうか。
Twitterならではの特長として、次の5つが挙げられます。
いつでも手軽に投稿できる
Twitterと他のSNSとの違いとして、いつでも気軽に投稿できるという点が挙げられます。Twitterでは、1つの投稿が140文字以内に制限されていて文章の構成や内容を難しく考えずに投稿できるため、思いついたことを短時間で発信できるのです。
具体例として、「応援しているサッカーのチームが点を入れた!」や「気になっていた商品を購入したので早速試してみます」といった内容が考えられます。目の前で起きたことや感じたことをリアルタイムで手軽に投稿できるのは、Twitterならではの特長だといえます。
ただし、その手軽さゆえに情報の信ぴょう性が低くなったり、情報を受け取ったユーザーに誤解を与えてしまったりすることがあるので注意が必要です。
特に企業のアカウントとなると、ユーザーに不快感を与えてしまった場合、企業のイメージが下がってしまいかねません。使い方によっては炎上するリスクがある点も踏まえて利用するようにしましょう。
若年層のユーザーが多い
総務省の情報通信政策研究所が2019年9月に公表した調査報告書によると、平成30年度において、10代の66.7%、20代の76.1%がTwitterを利用していることが分かっています。
この傾向をうまく活用すれば、若年層を中心に効率的に集客できるようになるでしょう。
たとえば、学生向けにキャラクターグッズを販売している企業であれば、Twitterを利用することで10代や20代の幅広い消費者に情報を届けられます。大学や専門学校を卒業してからの年数が浅い社会人に向けてセミナーやイベントを開催する場合も、Twitterで20代のユーザーに向けて情報発信すれば、広告宣伝費を抑えながら効率的に集客できるでしょう。
参考:平成30年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書概要
不特定多数の人に情報を拡散させられる
ターゲットに設定したユーザーだけでなく、不特定多数の人に情報を拡散させやすいのも、Twitterならではの特長です。Twitterには「リツイート」という機能があり、ほかのユーザーの投稿を引用して、自分のツイートとして投稿できます。企業の投稿をほかのユーザーがリツイートしてくれれば、そのユーザーをフォローしている人にも企業の情報を拡散させられるので、リツイートが増えればそれだけ多くのユーザーに情報が届きます。
また、企業側が特定のユーザーの投稿をリツイートして、フォロワーに情報を届けることも可能です。たとえば、「企業の新商品を早速使ってみました。前回よりも使用感がよくなっているので継続的に使いたいと思います」といったユーザーの投稿をリツイートすれば、顧客の声を拡散させられます。口コミを見て店舗に足を運ぶ人も多いため、利用者目線での意見を広めればさらに集客力を高められるでしょう。
投稿がフォロワー全員に表示される
SNSによっては、Facebookのように独自のアルゴリズム(投稿の表示順番を決定する計算式)を設けることによって、ユーザーに有益な情報を優先的に表示させるものもあります。
しかし、Twitterでは投稿した内容すべてをフォローしているユーザーに表示させることが可能です。「せっかく発信した情報がフォローしてくれているユーザーに届かなかった」という心配が少ないのもTwitterならではの魅力です。
ただし、投稿の内容や頻度によっては、フォローを外されて情報を届けられなくなるので注意が必要です。企業がTwitterで情報発信する場合は、投稿を見たユーザーにどのようなメリットが生じるかという点をよく考えなければなりません。
基本的に最新の投稿から表示される
先ほど説明したように、Twitterでは投稿した内容がすべてフォローしているユーザーに表示されます。そのため、短文を連続的に投稿するというTwitterの特性上、新しい投稿が増えるほど古い情報がチェックしにくくなります。過去の投稿をリツイートしない限り新たな投稿として表示されなくなるので、ユーザーにとって有益な情報は繰り返し投稿するといった戦略も大切です。
Twitterで集客を成功させるコツとは?
ここまでは、ほかのSNSとは違う、Twitterならではの特長について説明しました。
Twitterでうまく集客するためには、サービスの特長をふまえて集客をする必要があります。以下では、Twitterで集客を成功させるコツについて詳しく説明します。
ユーザーが共感できるコンテンツを投稿する
企業がTwitterの運用をする場合、いかにユーザーが共感できるコンテンツにするかが重要です。共感性が高い投稿であるほど、「いいね」や「リツイート」が増えて情報が拡散しやすくなります。
たとえば、「自社商品を活用して日常の不便を解消する方法」など、生活をより便利で快適にしたいというニーズを満たす投稿を増やす方法が挙げられます。ネガティブな投稿はユーザー離れにつながりかねないのでなるべく避けましょう。
店舗のホームページへ誘導する
先ほど述べたように、Twitterでは1回の投稿で記載できる文字数が140文字と限られています。そのため、情報によっては140文字で収まらないこともあるでしょう。
そのような場合は、企業のホームページへのリンクを添付することで、詳細情報にアクセスできるようにするのが効果的です。Twitterでは、あらゆるリンクが23文字に変換されるので、うまく誘導すればTwitterだけで運用するよりも高い集客効果が期待できます。
ハッシュタグをうまく活用する
ほかのSNSと同様に、Twitterでも「#〇〇(キーワード)」のようにハッシュタグを活用することで、特定の文章を「タグ」として機能させられます。ハッシュタグを使えば、同じハッシュタグをつけた投稿を一覧表示させることが可能です。
たとえば、「#〇〇店トッピングキャンペーン」というハッシュタグを設けて、「このハッシュタグをつけて投稿すればトッピング1品サービス」のようなキャンペーンを打ち出すといった施策が挙げられます。うまくいけば幅広く情報を広められるので、集客数アップにつながるでしょう。
サービス内容が分かりやすいプロフィールをつくる
たとえ投稿が魅力的であっても、ユーザーがどのような行動を起こせばよいのかイメージできなければ集客につなげられません。Twitterで集客数を増やすためには、投稿に興味を持ってくれたユーザーがプロフィールを見たときに、どのような事業を展開している企業なのか、商品やサービスを手に入れるためにはどうすればよいのかを分かりやすく記載しておくことが大切です。
店舗の場所や連絡先が記載されているか、ホームページのURLが記載されているかなど、ユーザーが行動に移しやすいようなプロフィールづくりを心がけましょう。
Twitterで集客する際の注意点とは?
ここまでは、Twitterで集客するコツについて説明しました。運用方法を考える際は、集客のコツを意識しつつ注意点も押さえておかなければなりません。
以下では、Twitterで集客する際の注意点について詳しく説明します。
顧客離れにつながる投稿は避ける
個人の投稿であれば、思いついたことを自由に投稿してもよいでしょう。しかし、企業の投稿となると、どのような情報でも発信してよいわけではありません。
ユーザーが不快に思うような投稿や、メリットを感じられない投稿を頻繁にしてしまうと、顧客離れにつながるので注意が必要です。集客力を高めたいのであれば、ユーザーが興味や関心を持つ投稿を心がけましょう。
なるべく1日1回は投稿する
Twitterで集客するためには、投稿の内容だけでなく頻度も大切です。FacebookやInstagramなどでは投稿の質が重視されがちですが、Twitterではたくさんの情報を発信してユーザーの目に触れる回数を減らすことも重要です。
「投稿するネタが考えられなくて困ってしまう」という悩みを抱えるかもしれませんが、あまりにも投稿頻度が少ないとユーザーに企業の印象を持ち続けてもらえません。競合サイトの投稿内容や時事ネタなどを参考にしながら、最低でも1日1回は投稿したいところです。
集客効果を分析する
Twitterの運用で集客数が増えたかどうかは、効果を分析しなければ把握できません。また、運用の評価をしなければ運用方法を改善させるのも難しくなります。
具体例として、Twitterアナリティクスといったツールを活用して、どれくらいのユーザーが企業の投稿を見ているのか、投稿内のURLがどれくらいクリックされたかといった情報を分析することが挙げられます。
投稿ごとにどのような反応が得られるかをうまく分析できれば、「今後はホームページへの誘導を重視する」や「投稿頻度を増やす」といった対策を考えやすくなるでしょう。
まとめ
ここでは、Twitterを運用して集客力を高めるコツや利用時の注意点などについて説明しました。
SNS運用を成功させるためには、必要に応じてTwitter以外のSNSを同時に活用するのも方法のひとつです。ここで説明した内容を参考にして、Twitterを通してうまく集客できるようにしておきましょう。