インターネット上で様々な人とリアルなつながりを持てるフェイスブックは、多くの企業が活用しています。

フェイスブックはうまく活用することで、企業や店舗の認知度を高めたり、集客につなげたりできます。ただ、利用したことのない人であれば「フェイスブックではどんなことができるのだろう?」と悩んでしまうかもしれません。

フェイスブックを使いこなして企業の目的を果たすためには、フェイスブックに関する知識を深めておくことが大切です。そこで今回は、フェイスブックの概要を説明したうえで、できることや利用する際に知っておくべきポイントについて詳しく説明します。

まずはフェイスブックの概要を知っておこう

まずは、フェイスブックがどのようなSNSなのか概要を知っておきましょう。

そもそもフェイスブックとは?

そもそもフェイスブックとは、アメリカのフェイスブック社が提供するSNSで、マーク・ザッカーバーグ氏がCEO(最高経営責任者)を務めていることが有名です。

2019年4月の時点で、日本における月間アクティブユーザー数は2,600万人となっており、多くの人々がフェイスブックを利用していることが分かります。

参考:フェイスブック ジャパン長谷川代表が語る「退任の真意」–独占ロングインタビュー

実名で登録するSNS

そんなフェイスブックがほかのSNSと大きく異なる部分として、「実名性の高さ」が挙げられます。セキュリティ面の理由などから匿名でSNSに登録する人が多い中で、フェイスブックでは多くのユーザーが実名でアカウントを作成しているのです。

また、職場や親戚のようなリアルなつながりを持ちやすくなっていることもあり、30代や40代のユーザーが多いのも特長です。企業が設定するターゲットによっては、フェイスブックを活用することで集客数や売上を伸ばしやすくなるでしょう。

新機能が頻繁に追加される

また、フェイスブックには新機能が頻繁に追加されるという特長もあります。基本的な使い方に大きな変化が生じるケースは少ないですが、時代の変化に適したサービスがその都度提供されるようになっています。アプリを使いながら世界のトレンドを感じられるところも、フェイスブックの魅力だといえるでしょう。

ただし、人によっては機能が大幅に刷新されることでかえって使いにくさを感じることもあるようです。企業でフェイスブック運用をする際は、機能の変化に柔軟に対応できるようにしておくことが大切です。

無料で企業アカウントを作成できる

フェイスブックでは、個人のアカウントと同様に企業のアカウントも無料で作成することができます。企業のアカウントだからといって利用できる機能が制限されるわけではないので、自由に情報発信することが可能です。

企業用のホームページを作成したり、企業用のプランに加入したりする必要もないので、場合によってはコストを大幅に抑えて商品やサービスの魅力を発信できるでしょう。

情報の拡散力が高い

フェイスブックを利用すると、チラシやDMを利用するより効率的に情報を拡散させることができます。たとえば、投稿画面にある「いいね」や「シェア」ボタンを押すだけで、ほかのユーザーに情報を広めることができます。わざわざメッセージを入力しなくてもボタンひとつで情報を拡散できるので、ユーザーに役立つ魅力的な投稿をすれば、スムーズにほかのユーザーに伝わっていくでしょう。

また、フェイスブックはユーザーにとって有益な投稿を優先的に表示させるという、独自のアルゴリズム(投稿の表示順番を決定する計算式)を設けているのも特長です。「いいね」や「シェア」だけでなく、「コメント」が活発に行われているアカウントに成長すれば、より多くのユーザーに企業の情報を届けられるでしょう。

フェイスブックでできることとは?

ここまでは、フェイスブックの概要について説明しました。フェイスブックの特長が理解できたら、次は企業用アカウントでできることを知っておきましょう。フェイスブックでできることには、大きく分けて次の3つがあります。

プロフィールの作成

プロフィールは企業アカウントのトップページになるので、丁寧につくり込んでおくことが大切です。プロフィールは、企業アカウントの設定画面から「プロフィールの編集」を押すことで作成できます。

プロフィールには、住所や連絡先などさまざまな項目がありますが、ユーザーの利便性を高めるためにも必要な項目は漏れなく入力しておきましょう。また、アイコンの画像を見て企業アカウントを見つけるユーザーもいるので、見ただけで企業のアカウントだと分かる画像を設定しておくことも大切です。企業のことを知らないユーザーが初めて見ても事業内容が分かる説明文にしておくと、商品やサービスに興味を持ってもらいやすくなるでしょう。

タイムラインへの投稿

プロフィールを作成したら、実際にユーザーへ向けて情報を発信します。ホーム画面の投稿スペースに文章や画像などを入れていきましょう。個人の場合は自由に投稿して問題ありませんが、企業が投稿する際は事業に関連した内容にすることが大切です。

たとえば、ファッション用品を販売している企業であれば、「今シーズンの最新モデル情報」や「期間限定セールのご案内」といったテーマが挙げられます。

また、「寒い時期をおしゃれに過ごすコーディネート」や「靴擦れを防いでブーツを履くコツ」といったお役立ち情報を掲載するのもよいでしょう。

集客数や売上を伸ばすためには、ある程度企業の商品やサービスの宣伝をすることも大切です。しかし、あまりにも宣伝の要素が強い投稿が多いと、ユーザーに不満を持たれてしまう可能性が高まります。

あくまでユーザーにとって有益な情報を発信することを優先して、バランスを考えながら商品やサービスを提案しましょう。

ユーザーとダイレクトにコミュニケーションを取れる

フェイスブックでは、「コメント機能」を活用することでユーザーとダイレクトにコミュニケーションを取ることもできます。ユーザーとコミュニケーションを取れば、企業への愛着を強めてもらったり、商品やサービスについてより詳しく理解してもらったりすることにつながります。企業の投稿に対してコメントが入力されたら、なるべくスムーズに返信するよう心がけましょう。

ただし、コメントには、よい内容だけでなくクレームが記載されることもあるので注意が必要です。感情的に対応するとかえってユーザーに与える不快感を強めてしまうかもしれないので、事実関係を確認したうえで誠実に対応できるようにしておきましょう。

また、企業の投稿へのコメントだけでなく、ほかのユーザーが企業の商品やサービスについてどのような投稿をしているかチェックすることも大切です。企業名や商品名などを検索画面に入力してチェックし、自社に関する投稿があれば、「いいね」や「シェア」、「コメント」といったリアクションをするとよいでしょう。

フェイスブックを利用する際に知っておくべきポイント

ここまでは、フェイスブックでできることについて説明しました。実際に企業がフェイスブックの利用を始める際は、次のポイントを知っておくことも大切です。

これらのポイントを意識してフェイスブックを運用すれば、顧客の反応を分析しながらよりよい活用方法を実践できるようになるでしょう。以下では、フェイスブックを利用する際に知っておくべきポイントについて詳しく説明します。

個人ページとの違いを知っておく

企業用アカウントは、個人ページと同様にさまざまな機能を無料で利用できますが、一方で異なる部分もあります。

個人ページとの大きな違いとして、登録する際に氏名を入力せず、企業名や商品名でアカウントを作成できることが挙げられます。

また、企業用アカウントの場合、投稿ではなくアカウントに「いいね」をするだけでユーザーが企業の「ファン」になれるのも、個人ページとの違いです。「友達リクエスト」を送って承認してもらうという手間がかからないので、企業の情報をチェックしてもらいやすくなります。

定期的に情報発信の効果を評価する

企業用のアカウントでは、投稿にどれくらい反響があったかを分析する「インサイト」を利用することができます。具体的には、投稿がどれくらいのユーザーに届いたのかを示す「リーチ数」、「いいね」や「シェア」、「コメント」といった反応がどれくらいあったのかを表示する「エンゲージメント数」、リンクのクリック数を表す「クリック数」などが挙げられます。

インサイトをうまく活用してユーザーの動向を分析すれば、どのような投稿がよく読まれているのか、どのような内容にすればホームページのリンクを押してもらいやすいのかといった戦略を考えやすくなります。また、インサイトのデータを参考に根拠を持ってフェイスブックを運用すれば、投稿の結果を評価しやすくなるとともに、改善点を見つけやすくなるでしょう。

投稿内容を改善してリーチを増やすことが大切

先述したように、フェイスブックはほかのSNSとは違い、投稿した順番にユーザーの画面に表示されるわけではありません。フェイスブック独自のアルゴリズムによって、ユーザーにメリットを与える投稿であるほど、優先的に表示されるようになっているのです。

ユーザーにどれだけ見られているのかを表す指標が「リーチ」です。リーチはファンのFacebookページに自社の投稿が表示された回数を表します。

たとえ企業アカウントの「ファン」が多かったとしても、ユーザーから獲得した「いいね」や「シェア」、「コメント」などが少ないと、リーチが思うように増えない場合があります。ユーザーからのリアクションの多い投稿になると、それだけ有益な情報であると判断されやすくなるため、インサイトを活用しながら投稿内容を改善させてリーチを増やせるようにしましょう。

まとめ

ここでは、フェイスブックの概要や企業アカウントでできること、利用する際に知っておくべきポイントについて説明しました。

フェイスブックにはほかのSNSにない特長があるため、うまく活用すれば、認知度だけでなく集客数や売上のアップにもつなげられます。ここで説明した内容を参考にして、フェイスブックをうまく運用できるようにしておきましょう。

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