2023年7月、「Twitter」は「X」という名称に変更しました。 本記事では旧称の「Twitter」という表記で掲載しております。
企業の情報を発信する方法として、もはや欠かせない存在になっている「SNS」。
SNSにもさまざまな種類がありますが、中でも幅広いユーザーへ手軽に情報を発信できるTwitterを利用している企業は多く、これからTwitterを利用しようと考える担当者もいるでしょう。
しかし、Twitterを使ったことがない担当者の場合、導入する際に「Twitterのやり方が分からなくて困る」と悩んでしまうかもしれません。そこで今回は、Twitterの概要を説明したうえで、基本的なやり方やビジネスで利用する場合の注意点について詳しく説明します。
そもそもTwitterとはどんなサービス?
そもそもTwitterは、アメリカのTwitter社が提供するSNSで、2017年10月の時点で、日本におけるアクティブユーザー数は約4,500万人となっている代表的なSNSとなっています。
また、1回の投稿(ツイート)で入力できる文字数が140文字以内であることもTwitterの特徴です。ツイートが「つぶやき」と訳されているように、まるで言葉をつぶやくように思いついたことを発信できるのがTwitterの魅力となっています。ほかのSNSよりも拡散力が高いため、個人だけでなく企業としてTwitterを活用するところは増えていくでしょう。
ビジネスの幅広い場面に活用できる
Twitterのビジネスにおける活用例として、市場リサーチ、商品のPRや販売促進、顧客とのコミュニケーションやカスタマーサポートなどが挙げられます。
消費者のリアルな声を集められるので、ニーズに沿って商品やサービスの開発をしたり、アプローチすべき市場を見つけたりできます。また、店舗や商品の情報をうまく拡散させられれば、他の集客方法よりも低コストで、認知度を高めることができます。
顧客と直接連絡を取ることもできるので、信頼関係を深めたり顧客満足度を高めたりできるのもTwitterの魅力です。
Twitterの基本的なやり方を知っておこう
Twitterの概要を理解できたら、次はTwitterのやり方について知識を深めていきましょう。Twitterの基本的なやり方として、次の6つが挙げられます。
好みのユーザーをフォローする
Twitterでは、フォローすることでユーザーが気に入ったアカウントを自分自身のタイムラインに表示させることができます。企業がTwitter運用をする場合、顧客側が企業のアカウントをフォローするケースが多くなるでしょう。
しかし、業種によっては、政治や経済に関する情報や事業に関連するニュースなどをフォローして、タイムリーに情報収集する必要もあると考えられます。チェックしておくべきアカウントがあれば、積極的にフォローして情報を活用できるようにしておきましょう。
気に入った投稿に「いいね」を押す
「いいね」は、その名の通り、気に入ったツイートに対してボタン1つで「いいね」の気持ちを表現できる機能です。各ツイートの下部に表示されているハートマークを押せば「いいね」したことになり、もう一度押せば「いいね」を解除できます。
また、「いいね」を押したら、その投稿をしたユーザーに通知が届くのも特徴です。わざわざコメントに対して返信しなくても、「いいね」ボタンを押すだけでリアクションできるので、時間や手間を抑えて運用できます。
ツイートをする
ホーム画面にあるツイート作成ボックスに直接入力したり、ナビゲーションバーにあるツイートボタンを押したりすれば、ユーザーに伝えたい情報をツイートできます。
個人の場合は、思いついたことを自由にツイートしても問題ありませんが、企業がツイートするのであれば、事業に関連する内容にするのが自然です。具体的には、企業が提供する商品やサービスの紹介、自社商品を実際に活用している画像などが挙げられます。
消費者が興味や関心を持ちやすいツイートをすると集客や売上につながりやすいので、なるべく消費者のニーズを汲み取ったツイートを心がけましょう。
リツイートをする
Twitterを利用しているときに、フォローしてくれているユーザーに伝えたいツイートを見つけたら、リツイートボタンを押すことで情報を共有できます。リツイートには、ツイートをそのまま拡散する方法と、コメントや画像・動画をつけてツイートする方法があります。
企業がリツイートする対象として、実際に企業の商品やサービスを利用した顧客の感想ツイートが挙げられます。リツイートすることで、フォロワーに対して、自社商品を使用した体験を手軽に共有することができます。
また、自社のツイートをリツイートしてもらい、情報を拡散させることもできます。企業によっては、リツイートしたユーザーの中から抽選で特典を付与しているところもあります。
うまくすれば予算がかぎられていても情報を広く拡散できるので、戦略的にリツイート機能を活用できるようにしておきましょう。
ハッシュタグをつけて投稿する
Twitterを利用していると、「#」の記号のついたタグを見かけます。これは「ハッシュタグ」と呼ばれるもので、キーワードやトピックを分類するために使われています。
ハッシュタグを指定して検索すれば、検索したハッシュタグがついたツイートに限定して一覧表示させることが可能です。ハッシュタグをつけて投稿をすることで、ハッシュタグで検索する(=そのワードに関心がある)人に対して、企業の認知度を高めることにつながります。
例えば、カフェの集客をしたい場合は、「#カフェ」「#(エリア名)カフェ」「#カフェ巡り」などのハッシュタグを活用してみることが考えられます。
相手のユーザーにメッセージを送る
企業がTwitter運用をする際は、一方的な情報発信だけでなく、ユーザーとのコミュニケーションを重視することも大切です。相手のユーザーにメッセージを送る方法として、次の2つが挙げられます。
- 「@」でユーザーを指定した投稿をする
- ダイレクトメッセージでメッセージを送る
これらの特徴を知っておけば、目的にあわせてユーザーとうまくコミュニケーションをとることができます。以下では、メッセージの送信方法ごとの特徴について詳しく説明します。
「@」でユーザーを指定した投稿をする
「@」をつけて特定のユーザーを指定してメッセージを送る場合、「@」に続けてユーザー名を入力してから文章を記載することで、相手に通知が届くようになります。
ちなみに、「@」は半角で入力すること、ユーザー名と文章の間には半角スペースを入れるのがポイントです。
もし相手のユーザーから「@」つきでメッセージを受け取った場合は、「返信」ボタンを押すことで自動的にメッセージ欄に「@」とユーザー名が入力されるので、スムーズに返信できます。
また、「@」はメッセージ送信や返信だけでなく、「関連ツイート」として活用することもできます。たとえば、「先日、@〇〇で買った商品がすごく気に入っています」といった使い方が挙げられます。
このような投稿では、メッセージ送信機能を果たすだけでなく、投稿に魅力を感じたほかのユーザーが企業のアカウントにアクセスするのを促進する役割も果たします。
ただし、「@」をつけたツイートや返信はほかのユーザーにも見られるので、プライベートの話などはなるべく避けるのがポイントです。
ダイレクトメッセージでメッセージを送る
Twitterでプライベートなメッセージを送りたい場合は、ダイレクトメッセージを活用しましょう。ダイレクトメッセージでは、Twitter上でメールのようにメッセージをやり取りできるのが特徴です。相手のアカウントにある「メールのアイコン」を押すことで、メッセージをやりとりする画面に移ることができます。
Twitterを使う際に知っておくべき注意点とは?
ここまでは、Twitterの基本的なやり方について説明しました。
Twitterを適切に運用するためには、ビジネスで利用する際の注意点も知っておかなければなりません。以下では、企業がTwitterを使う際に知っておくべき代表的な4つの注意点について詳しく説明します。
運用のルールを決めておく
これまで説明した方法でTwitterを使用すれば、企業アカウントとして運用することは可能です。しかし、ほかのアカウントをフォローするのか、メッセージに対して返信をするのか、言葉遣いや表現方法をどうするのか、投稿頻度はどれくらいかといったルールを設定しなければ、統一感のある運用ができなくなるだけでなく、思ったような成果を出せなくなるかもしれません。
個人のアカウントとは違い、企業アカウントではある程度戦略的な運用が求められるので、あらかじめどのような運用方法にするのかを定めておきましょう。
自社に関連するツイートをこまめにチェックする
Twitterを運用する際は、自社のブランド名や店舗名、商品・サービス名などが入ったツイートをこまめにチェックすることも大切です。企業に関する情報がどのように広まっているのか、顧客がどのような考えを持っているのかをタイムリーに把握していれば、ニーズにあわせて事業運営方針を柔軟に改善し、顧客満足度を向上させることができます。
顧客とのコミュニケーションを深めれば、新たな製品を開発するきっかけをつかめたり、コラボレーション企画の実施につながったりするかもしれません。ビジネスチャンスを逃さないためにも、情報発信だけでなく情報収集にも力を入れましょう。
マナーを守った使い方をする
多くのユーザーと気軽にコミュニケーションを取れるTwitterですが、ツイートや返信の内容によってはトラブルに発展する危険性があるので注意が必要です。
ユーザーが不快に感じる投稿をしてしまうと、その投稿が拡散して炎上してしまうかもしれません。場合によっては企業の信用やブランド力を大きく損ねてしまうので、良識のある情報発信を心がけましょう。
トラブルを避ける手段を知っておく
Twitterは匿名でアカウントを作成できるため、ユーザーによっては、企業に対して悪意のあるメッセージを送ってくるケースもあります。必要に応じてブロックやスパム報告をすることで、トラブルに発展するのを避けるのも大切です。
ただし、安易にユーザーをブロックしてしまうと、かえってユーザーの反感を強めてしまうので注意が必要です。ブロックをする際は、よほど悪質な事例に限っておこなうのが望ましいでしょう。
まとめ
ここでは、企業がTwitter運用を始める際の基本的なやり方や注意点について説明しました。
うまくTwitterを活用すれば、低コストで企業の認知度やブランド力を高められるとともに、売上アップも期待できます。ここで説明した内容を参考にして、注意点を押さえたうえで戦略的にTwitterを運用できるようにしておきましょう。
記事のURLとタイトルをコピーする