車内で調理した料理を販売するキッチンカーは、取り扱いメニューやお店の雰囲気を伝えるためにも、通りすがりの人の目に留まりやすいような装飾にすることがポイントです。競合と差別化しやすく、集客アップにも効果を期待できる装飾にはどのようなアイテムがあるのでしょうか。今回は、キッチンカー装飾のおすすめアイテム10選の紹介とその効果について解説します。

キッチンカー装飾のおすすめアイテム10選

キッチンカーでの出店において、お客様の目に留まりやすく、気軽に立ち寄りやすいようにするには、装飾へのこだわりも重要なポイントです。ここでは、キッチンカー装飾でのおすすめアイテムを10点紹介します。

①タペストリー

タペストリー
布地やビニール素材で作られているタペストリーは、商品の写真を看板の大きさにあわせて掲示できるため、どのような商品を提供しているのかを訴求しやすい看板のひとつです。やわらかい素材のため、持ち運ぶ際にはくるくると巻いてコンパクトに収納することができ、掲示するときにも簡単に広げられるため、内容の差し替え時などでも手軽に扱うことができます。

②日除け幕(店頭幕)

日除け幕(店頭幕)
日除け幕とは、店舗の入り口で見かけるような天井から床まで大きく垂れ下がっている幕と同じく、キッチンカーの上部から地面まで大きく広げられた幕のことを指し、店頭幕と呼ばれることもあります。大きく表示できることが特徴で、キッチンカーの上部にひっかける金具さえあれば設置可能です。金具はホームセンターなどでも販売されていて、店舗ロゴや商品写真などを大きく表示することで、遠くを歩く人々にもアピールすることができます。

③横断幕(横幕)

横断幕(横幕)
横断幕とは、日除け幕と同様に商品写真を幕全体を使って表示して、キッチンカーの上部やキッチンカーの前に掲示する幕です。店名や取り扱い商品などの訴求したい内容を大きく表示することで、各地を移動し、初めての場所で販売する機会も多いキッチンカーでも通りすがりのお客様に存在を伝わりやすくできる見込みがあります。

④プレート看板

プレート看板
プレート看板とは、アクリル板やアルミ複合板にデザインされたシートを貼る看板を指します。文字を入れるだけではなく、写真やロゴのイラストなどを貼ることもできるため、個性をアピールしやすいアイテムです。横長のデザインでキッチンカーの上部に掲示する例が多く見られますが、狭い場所にも掲示しやすいサイズにしたり、店名ロゴにあわせて切り抜いたりすることも可能なため、ブランディングに使いやすい看板ともいえます。

⑤A型看板・スタンド看板

A型看板・スタンド看板
横から見るとアルファベットのAに見えることからその名のついたA型看板や、地面に立てるタイプのスタンド看板は、飲食店や美容室などで店舗の入り口に設置されることの多い装飾アイテムです。両面に掲示することができるため、メニューや写真など複数掲示でき、お客様の目に入る期待の持てる看板です。印刷物を差し込むタイプと、黒板のように直接手書きをするタイプがあります。

⑥のれん・オーニング

のれん・オーニング
のれんは飲食店などの店舗の入り口や店内にぶら下げる布のことを指し、オーニングとは可動式の日除けや雨除けのことを指します。キッチンカーにオーニングを設置することで、雨天時にもお客様が財布やカバンの濡れを気にせず購入することができるため、天候を気にせず立ち寄りやすくなる見込みがあります。また、オーニングの横幅にあわせてのれんを設置するとおしゃれな印象になります。

⑦のぼり旗

のぼり旗
のぼり旗とは、縦長の形状をした旗を指します。キッチンカーの横や店舗の入り口に設置することで、通りすがりの方の目に留まることが見込め、キッチンカーの存在をアピールするのに有効なアイテムです。ただし、のぼり旗は古くから使われていることもあり、屋台やお祭りの印象も与えてしまうことから、商品やお店の雰囲気によって使い分けることがおすすめです。

⑧ラッピング・塗装

ラッピング・塗装
キッチンカーの装飾として一般的なもののひとつに、ラッピングや塗装があげられます。ラッピングはデザインしたものをフィルムに印刷をして、それをボディに貼りつける方法で、塗装は塗料を使って直接ボディを塗装する方法です。店舗イメージや個性にあわせてデザインできるため、中古車のキッチンカーでも新車のような外装にできることがポイントです。

⑨カッティングシート・ステッカー

カッティングシート・ステッカー
カッティングシートとは、色や柄がプリントされている塩化ビニール製の粘着シールのことで、好きなデザインや文字にあわせて加工することができます。耐候性のある屋外用のものを選べば、紫外線による退色や、雨などでの劣化も防ぎながら使用することが可能です。またステッカーとは、車体や販売スペースを装飾するシールのことで、店名ロゴや装飾イラストなどをデザインし貼りつけることができます。

⑩間接照明

間接照明
営業時間が日中だけであれば問題ありませんが、夜間におよぶ場合は、看板などを照らす間接照明でお客様に存在をアピールする必要があります。照明があることで商品や看板が見やすくなるだけでなく、スポットライトのようにおしゃれな雰囲気を出すこともできます。スポットライトは軽トラでのキッチンカーの場合は4灯、トラック型のキッチンカーだと6灯など、車の大きさにあわせて選ぶことも可能です。

キッチンカー装飾で期待できる効果

キッチンカーを装飾することで、実際にどのようなメリットを得られるのでしょうか。ここでは、キッチンカー装飾で期待できる効果を3つ解説します。

キッチンカー装飾で期待できる効果
  • キッチンカーを目立たせてアピールする
  • 店のコンセプトをわかりやすく伝える
  • 商品の魅力を視覚的に伝える

キッチンカーを目立たせてアピールする

わたしたちが着飾るのと同様に、キッチンカーを装飾することで、存在感や個性をアピールすることができます。グルメイベントなどで多くのキッチンカーが集まる場合にも周囲に埋もれることなく店舗の存在を訴求することが期待できるでしょう。取扱いメニューやターゲット層にあわせたデザインにするのもおすすめです。

店のコンセプトをわかりやすく伝える

その店舗がどのような商品を扱っていて、どのようなコンセプトで運営しているのかを伝えるには、キッチンカーの装飾が役立ちます。たとえば、ピザを販売しているキッチンカーの装飾が和風のデザインだったのでは、お客様はどのようなキッチンカーなのかをイメージしにくいでしょう。装飾とデザインがマッチしていることで洗練された印象となり、何を扱っているお店なのかもひと目で把握できる見込みがあります。

商品の魅力を視覚的に伝える

装飾によって、お店の商品がいかにおいしく、いかに魅力あるものかが伝われば、お客様の購買意欲アップも見込めます。先に紹介したおすすめアイテムを用いて、商品の魅力が視覚的に伝わるように写真やイラストを大きく掲示しましょう。その際には、魅力が伝わる言葉も添えるとより食欲を刺激することが期待できます。

キッチンカー装飾のポイント

キッチンカーを装飾するにあたって、どのようなことを意識することが重要なのでしょうか。最後にキッチンカー装飾時のポイントについて4つ解説します。

キッチンカー装飾のポイント
  • コンセプトを明確にする
  • 商品の写真を使う<
  • 文字は見やすく大きくする
  • 統一感のあるデザインを意識する

コンセプトを明確にする

これは実店舗のオープンにもいえることですが、装飾をはじめる前にお店のコンセプトは何であるかを明確にする必要があります。コンセプトとは、企画の骨組みや基本的な考え方のことで、この場合は、「どのような価値をどのような形でどのような顧客に提供するか」ということになります。これらが明確でないと、デザインやカラーも曖昧で、提供する商品とマッチしない結果も考えられるでしょう。

商品の写真を使う

実際に提供している商品の写真を使うことで、どのような商品を販売していて、どのような特徴があるのかということが、お客様にひと目で伝わる期待が持てます。特におすすめしたい商品があれば、特徴的な部分やおいしさがわかる部分をズームしたシズル感が伝わる写真を使うと、商品の魅力を周知できることが見込めるでしょう。

文字は見やすく大きくする

ターゲット層をあらかじめ設定していたとしても、実際に訪れるのがどのような客層であるかは予測できません。遠くからどのようなお客様にも読みやすいような、大きく鮮明な書体を選び、見やすいデザインを心がけましょう。目立たせたいからといって、文字が沈んでしまうような派手な背景や似たような色使いはかえって視認しにくくなります。

統一感のあるデザインを意識する

コンセプトを明確にするという項目でも解説したように、コンセプトや商品イメージにあわせて統一感のあるデザインを意識しましょう。その際には、コンセプトにあわせたテーマカラーを設定すると統一感のあるデザインに仕上がります。テーマカラーは3色程度に絞ったほうがより統一感のあるものになるでしょう。

まとめ


今回は、キッチンカーを装飾する際のおすすめアイテムやポイントについて解説しました。キッチンカーを装飾する際には日除け幕や横断幕、看板や塗装などさまざまな手法がありますが、いずれも大事なのは、お店のコンセプトを明確にしてからそれにあわせたデザインにすることです。どのような商品を提供して、どのような価値があるのかがお客様に伝わるように、統一感のある装飾を目指してみてはいかがでしょうか。

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