チラシで美容院の集客をする場合、デザインに関する知識や経験がないとどうやって作成すれば効果的か迷われる方も多いのではないでしょうか。

今回は美容院の集客に効果があるチラシの特長や具体的なポイントをご紹介します。

美容院のチラシデザインで押さえるべき7つのポイント

美容院のチラシデザインで押さえるべき7つのポイント
  1. ターゲットがはっきりしているか
  2. 魅力的なキャッチコピーを設定しているか
  3. 店内の雰囲気が伝わる写真があるか
  4. ターゲットに合わせたモデルの写真を使っているか
  5. 顧客の声が盛り込まれているか
  6. 顧客がメリットを感じる特典があるか
  7. 限定感があるか

美容院のチラシ作成は限られた紙面の中で、店舗の魅力や雰囲気をうまく伝える必要があります。以下ではチラシ作成時に押さえるべき7つのポイントを詳しく説明していきます。

ターゲットがはっきりしているか

まずチラシを作成するうえで重要なことはターゲットがはっきりしているかどうかという点です。「誰に向けて伝えるのか」がより具体的であれば、キャッチコピーや美容院のアピールポイントなども浮かびやすくなり、美容院の特長が伝わりやすくなります。

例えば「ロングヘアの30代女性」といっても、仕事をしている方や専業主婦など様々な方がいます。できるだけターゲットを具体的にするためにも、年齢や性別以外に一日の過ごし方や家族構成、悩み事など細かく設定する「ペルソナ設計」をするとよいでしょう。

魅力的なキャッチコピーを設定しているか

具体的なターゲットが決まればキャッチコピーが設定しやすくなります。キャッチコピーとは人の注意を引くような宣伝文句のことを指します。そのため、チラシを見る方にとって魅力的なキャッチコピーがあるかどうかで、チラシの内容を読むか読まないかの一つの判断基準となるでしょう。

例えば「ロングヘアの30代女性」が夏の紫外線による髪のダメージに悩んでいる場合、ただトリートメントサービスを紹介するのではなくて「夏の疲れた髪、労わりませんか?」のようなキャッチコピーがあると読み手の目を引き「トリートメントサービスを受けたい」と思わせる効果が期待できます。

店内の雰囲気が伝わる写真があるか

チラシでは店内の雰囲気を伝えることもポイントです。おしゃれな雰囲気、落ち着いた雰囲気、お店の広さ、店員や客層はどのような人なのかが写真で伝わると、店舗に訪れたことがない方でもどんなお店なのかイメージがしやすくなります。店舗の雰囲気で美容院を決める方もいるためコンセプトがどういうものか、チラシで伝わるとよいでしょう。

ターゲットに合わせたモデルの写真を使っているか

美容院のチラシでは一般的に髪に関するサービスを紹介するため、モデルを掲載する機会も多いかと思います。その際にターゲットに合わせたモデルの写真が掲載されているとチラシを見た方は「このモデルさんみたいな髪型だったら自分にも合いそう」「自分と雰囲気が似たこのモデルさんのような人たちがお店に通っている」と想像しやすくなります。

そのためにもターゲットに合わせた性別・年齢・容姿・服装を意識したモデルの掲載をするとよいでしょう。

顧客の声が盛り込まれているか

美容院を利用した顧客の声を掲載することも重要なポイントです。チラシで店舗の雰囲気やサービス内容は魅力的だとわかっても「実際来店したお客さんはどう感じたのか?」という部分は気になります。

顧客からすると美容院は店舗ごとに料金も異なる上に、髪型を失敗したくないという気持ちを持つ方は多いでしょう。そこで、これまでに利用してもらった顧客の顔写真や声が掲載されていると、安心して美容院を選ぶことができるためおすすめです。

顧客がメリットを感じる特典があるか

割引クーポンが掲載されているなど、顧客にとってメリットが感じられるチラシであればより美容院に行ってみたいと思わせる効果が期待できます。

特典を掲載する場合は、一目でお得であることが伝わるような見せ方を意識するとよいでしょう。例えば「カット20%OFF」と割引率をそのまま掲載するのではなく、「カット通常3,000円のところ20%OFFで2,400円」のように通常料金と割引後の料金が掲載されていると顧客が計算する必要もなく一目でお得感が伝わります。

限定感があるか

特典以外にも限定感があるかどうかも重要なポイントです。お得なクーポンの有効期限を記載せずに配布すると、またいつか使おうとは思っても時間が経つとチラシをどこかに置いたままになったり、忘れて捨てられてしまう可能性があります。

そのため「このチラシが届いた方限定!4月末までのトリートメント無料券」のように顧客や期間を限定したサービスを打ち出すことで特別感が生まれ「4月中に美容院に行かなくては」と思ってもらいやすくなります。

チラシは何枚配布する?反応率から逆算しよう

チラシのデザインが完成したら印刷にかけていきますが、チラシは何枚配布する必要があるのでしょうか。チラシの枚数を決めるには反応率(枚数に応じて集客できる顧客数)から逆算で考えることをおすすめします。チラシの反応率の計算方法は、以下の通りです。

  • チラシの反応率(%)=チラシの反応数÷チラシ配布数×100

チラシの反応率は業種や業界、配布場所によっても変化してきますが平均0.01%~0.3%が基本と言われています。つまり、1,000枚のチラシを配布して集客できる顧客数は多くて3人程度。10,000枚配布しても1~30人ほどという計算になります。そのためチラシの枚数を先に決めるのではなく、チラシで何人集客したいかを軸に枚数を決めるとよいでしょう。

参考:チラシの反応率は0.01~0.3%!反応率を高めるコツを押さえよう!

チラシの費用はどれくらいかかる?新聞折込とポスティングの違い

チラシの配布方法の代表的な例としてポスティングと新聞折込の2種類があります。

新聞折込チラシは大量のチラシを一斉に配布できる点がメリットです。しかし、新聞を購読している方にしか届かない点や、チラシ作成時に設定したターゲット層とずれる可能性もあります。費用としては一般的なB4、B3サイズのチラシの場合、単価は3.3~9.7円と言われていますが、地域によっても大きく変わります。

一方、ポスティングチラシは新聞折込チラシのように一斉に配布することはできないものの、マンション、一人暮らしの学生のように配布するターゲットを絞りやすいのが特長です。また、チラシのデザインを数種類配布することで反応がいいチラシはどれか効果を測ることもできます。費用としては印刷する枚数や納期、印刷会社によっても異なりますが、1,000枚注文時の単価は2.9円~で印刷できる会社もあります。

店舗にもよりますが、美容院のチラシ配布はターゲットが明確になっている場合、配布するターゲットを選ぶことができるポスティングのほうが集客に繋がりやすいでしょう。

参考:折込チラシの料金がわかる!料金相場一覧と抑えておくべき2つのこと

美容院のチラシ配布時に意識すべき4つのポイント

美容院のチラシ配布時に意識すべき4つのポイント
  1. 店舗周辺からチラシを配布する
  2. 一度であきらめず何度も配布する
  3. 必要に応じて業者にチラシ配布を依頼する
  4. 効果の測定をする仕組みを整えておく

ポスティングで配布することがおすすめな美容院のチラシですが、配布時に意識するべき4つのポイントを紹介します。

店舗周辺からチラシを配布する

美容院は顧客にとっては定期的に通う場所になるため、店舗から近いほうがリピート率が高いと言われています。そのため店舗の周辺地域からチラシを配布するとよいでしょう。

配布するエリアも店舗から徒歩で行ける距離や、車での移動時間など考慮した上でターゲット層に近い方たちが住んでいそうな場所はどこか考えましょう。

一度であきらめず何度も配布する

チラシに対する反応は一般的に1回目よりも2回目、3回目と回数が増えるごとに上がっていくと言われています。これは1960年代後半にザイアンス(Zajonc, R. B.)によって取り上げられた「単純接触効果(ザイオンス効果)」という心理的要素が影響しています。

単純接触効果とは見た回数や聞いた回数が多いほどその対象物に対して好感をもつという現象のことを指します。つまり2回3回と配布回数を増やすことでチラシに対する反応が高まる傾向にあるため、一度だけであきらめずに何度も配布をすることで効果が得られる可能性が高まります。

参考:ザイオンス効果(単純接触効果)とは│ビジネス・心理学用語集:意味・解説など

必要に応じて業者にチラシ配布を依頼する

個人あるいは少数で美容院を経営している場合、なかなかチラシ配布の時間がとれないことがあります。そんな時はチラシ配布をしてくれる業者もあるため、時間が取れるときだけ自分たちで配布し、忙しいときは業者に依頼するなど配布方法を工夫するとよいでしょう。

効果の測定をする仕組みを整えておく

チラシの効果を知るためには、チラシの効果で集客できているのか、それともそれ以外の効果なのか区別する必要があります。

例えばチラシを持参した方限定で割引をしたり、チラシを見た方のみアクセスできる専用の予約ページを用意しておくことでコストに対してどれくらい反応があったのか測ることができます。

チラシの効果測定についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

https://www.i-nobori.com/media/1333

美容院におすすめのチラシ作成サービス

実際にチラシ作成を作成するにあたり、デザインがうまくできるか不安という方も多いのではないでしょうか。以下ではデザインの経験がない方でもテンプレートを使って手軽にデザインができるサービスを紹介します。

ラクスル

ラクスルではデザイン作成、印刷、チラシのポスティングまで一貫してできる体制があるため便利です。

また、デザインが苦手な方向けにWEB上でできる「らくらくデザイン」というサービスがあります。写真や文字を入れるだけでデザインが完成する美容院・エステサロン向けのテンプレートや、サイズ展開も豊富なため店舗に合ったテンプレートやサイズを選ぶことが可能です。

ラクスル 公式サイトはこちら

パワポン

パワポンでは美容院で使えるチラシのデザインテンプレートが全て無料でサイトからダウンロード可能。PowerPointで手軽に本格的なチラシを作れる点がおすすめです。
自身のパソコンにPowerPointが入っていて普段から利用しているという方には使いやすいためおすすめです。

パワポン 公式サイトはこちら

まとめ

ここではチラシ作成や配布時に意識するポイントを説明しました。

せっかくチラシを作ったのに効果が出なかったと後悔しないためにも、まずは誰に向けたチラシなのかという基本的なところから考えて店舗の魅力が伝わるようなチラシを作成してみてください。そして配布する際は一度だけで諦めず、配布回数を重ねながら集客効果をみていきましょう。

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