飲食店では、店舗の新規顧客開拓や社会情勢などに合わせて、店内での飲食に加えて新しくテイクアウトの導入を検討しているという方も多いのではないでしょうか。
また、「これからテイクアウトのみで商品を提供する店舗を開業したい」という方もいるかもしれません。
しかし、ただやみくもにテイクアウトを始めるだけでは、上手く顧客を集めることは難しいでしょう。
そこで今回は、テイクアウトを成功させるために事前に考えておくべきポイントや、集客のための具体的な手段をご紹介していきます。
目次
集客がうまくいけば既存顧客も新規顧客も呼び込めるチャンスがある
テイクアウトを新しく導入する店舗の場合、新規顧客の開拓はもちろん、既存顧客の呼び込みにも効果が期待できます。
実際に、テイクアウトを利用する人を対象にしたアンケートでは、「テイクアウトを利用した飲食店は初めて利用した飲食店か」という質問に対し、「店内の利用もテイクアウトも初めてのお店」の回答が36.3%、「店内の利用はあるが、テイクアウトは初めてのお店」の回答が62.3%となっており、集客の成果次第で既存顧客も新規顧客も呼び込むチャンスがあるようです。
参考：テイクアウトの認知はSNS経由が4割！！消費者アンケートから見る緊急事態宣言後のテイクアウト事情
テイクアウトの集客を成功につなげるためのポイント
テイクアウトでの集客に成功するためには、店内飲食での集客とは異なる視点で考えるべきポイントがあります。テイクアウトならではの課題はどのようなものがあるのか、事前に下記で細かく確認しておきましょう。
利用しやすい立地で販売しているか
店舗が家から近く歩いてでも行こうと思える距離であることや、通勤途中で気軽に立ち寄れるなど、利用しやすい立地であれば集客数が増えやすいでしょう。
立地が好条件じゃないという場合でも、最寄り駅や近くのバス停、車で来店する場合の道や駐車場など、アクセスの方法を丁寧に記載しておくと、顧客は足を運びやすくなるかもしれません。
いずれの場合でも、ホームページやSNSなどではお店の位置情報をできる限り分かりやすく書いておくことが重要です。
家では味わえない料理が楽しめるか
テイクアウトでは、料理の品質ももちろん重視されます。「気分転換においしいものを食べたい」「自炊は飽きた」などの理由でテイクアウトを利用する人もいるため、普段家では味わえない質の料理を提供している店舗は、テイクアウトでも選ばれやすいでしょう。
料理を持ち帰れるようにするための容器や温度などといった制限はありますが、それらを考慮した上でも店舗ならではの味を楽しんでもらえるように、テイクアウトのメニューも工夫するとよいかもしれません。
衛生面で安心できるか
テイクアウトの衛生面を気にしている顧客は多く、テイクアウト利用者へのアンケートでも、店舗に求めていることとして「衛生面が安全である」という回答が48.0%となっていました。
店頭で販売しているスタッフが衛生面に気を付けているかを気にかけている人もいるため、店舗全体で衛生面についての認識をしっかり共有しておくことが必要でしょう。
参考：テイクアウトの認知はSNS経由が4割！！消費者アンケートから見る緊急事態宣言後のテイクアウト事情
ゴミが少ない・分別しやすいか
テイクアウトは便利な一方、店内での飲食と違いゴミが発生してしまい、処理が大変という側面もあります。
テイクアウト利用後のユーザーの満足度を高めるためにも、ごみの量や、分別の手間が少ない素材を選ぶなど、食べ終わった後のことまでを考えておくことで、リピートや口コミでの好評にもつながりやすくなるでしょう。
テイクアウト利用につながるオンラインの集客方法
テイクアウトで集客を行う場合、オンラインであれば情報をいち早く手軽に発信することができるため、おすすめです。
ここでは、オンラインでのテイクアウト集客におすすめなサービスをいくつかご紹介します。
Googleビジネスプロフィール（旧Googleマイビジネス）
Googleビジネスプロフィール（旧Googleマイビジネス）は、予め店舗の情報を登録しておくことで、ユーザーが検索やマップの機能を利用した際に店舗の情報を表示させることができるサービスです。
店内の写真や営業時間、位置情報などの基本的な情報に加えて、テイクアウトを行っている事も記載しておけば、手軽にテイクアウトの店舗として認知してもらうことができるでしょう。
＜Googleビジネスプロフィール（旧Googleマイビジネス） 公式サイトはこちら＞
SNS
登録無料ですぐに始められるSNSは、有料の広告ツールよりも柔軟かつ手軽に始めることができます。有名な物には、X（旧Twitter）やInstagram、Facebookなどがありますが、どれも店舗の販促や宣伝に使われています。
それぞれ独自の特徴や強みがあり、利用しているユーザーも異なるため、店舗でターゲットとしている客層がユーザーに多いSNSから初めてみるのがよいでしょう。
LINE公式アカウント
SNSと同様に、LINE公式アカウントもスマートフォンの普及により店舗の販促として活用されているツールの1つです。
お友達追加をしてくれたユーザーに直接お店側からお知らせやクーポンを送ることができるため、他のSNSよりも更に情報が顧客に届きやすく、テイクアウトの宣伝にも効果的です。
テイクアウト利用につながるオフラインの集客方法
テイクアウトの集客では、オフラインのツールを利用するのも効果的です。オフラインの場合、特に近隣の地域の方を中心に新規顧客の開拓が期待できるでしょう。
ここでは、オフラインの集客ツールをいくつかご紹介します。
旗
旗を設置してテイクアウトを行っていることをアピールするのも、メジャーな集客方法の一つです。比較的安価で既にデザインが完成しているものも多いため、導入しやすいのがメリットです。
また、オリジナルのデザインで店舗のイメージに合わせたり、店舗名や営業時間などを入れてより具体的な内容を訴求することもできます。
看板
看板は、店頭に設置することでテイクアウトが可能であることを目立たせることができます。丈夫なものは長期間使用できるため、コストパフォーマンスも優れています。
状況や季節に合わせて都度内容を書き換えられるタイプの看板であれば、日替りや限定メニュー、またテイクアウト以外の内容を訴求する場合にも使い回すことができるため、おすすめです。
折込チラシ
特定の地域の顧客を呼び込むなら折込チラシという手段もあります。新聞に折り込まれるので、新聞購読者の目に届きやすく、紙面も大きいため様々な情報を載せることができるのが魅力です。
ただし、新聞を取っていない人には届かないため、店舗のターゲットとユーザーがマッチするかをしっかり考えておいた方がよいでしょう。
スタッフによる店頭での宣伝
スタッフが店頭に立ってテイクアウトの宣伝をするのも、販促物などを揃えるコストや手間がかからず、すぐに始められるためおすすめです。
実際に店舗のスタッフが立っていることで、お店が営業していることが分かりやすくなったり、訪れやすい雰囲気を作れたりといった効果も期待できるでしょう。
ポスティング
近隣を中心に特定の地域に宣伝をする場合は、ポスティングという方法もあります。
先述した折込チラシと比較すると、より幅広い客層に向けてチラシを配布することができるため、テイクアウトを広く認知してもらうには効果的です。
フリーペーパー
街頭や駅などの施設、コンビニなど幅広い場所で無料配布できるフリーペーパーも、テイクアウトの宣伝に活用できます。
ポスティング同様に、折込チラシに比べ幅広い層の顧客へアプローチできるため、新規顧客獲得が期待できるでしょう。
まとめ
テイクアウトのように、店舗でこれまでやっていなかったような新しいサービスを成功させるには、そのサービスにあった販促や宣伝方法を1から考えることが大切です。この記事を参考に、適切な集客方法を見つけていきましょう。
