美容院を開業するにあたって、重視したいことの一つが外観デザインです。外観デザインは美容師の技術に直接関係ないものの、美容院の第一印象や再来店を左右する重要な役割を果たします。
どのような理由から外観デザインが美容院開業に重要といえるのでしょうか。顧客に好印象を与える外観デザインのポイントや、外観デザイン作成でのコツをあわせて紹介します。
目次
美容院の外観デザインの重要性
美容院選びでの比較要素には、美容師の技術力やセンスのよさ、または接客のよさや価格などさまざまありますが、その中でも重要な要素の一つが外観デザインです。
美容院の外観は美容院の顔の役割を果たし、特に新規客にとっては、外観デザインによって美容院の第一印象が決定します。
美容師自身が自分のセンスが伝わるようなコーディネイトの服を着るのと同様に、美容院の外観デザインは美容院そのものコンセプトを伝える手段の一つです。訪れた人が外観を一目みて「ここなら入ってみたい」と思うような雰囲気であることが重要です。
入りやすい美容院の外観の特徴
顧客に好印象を与える外観にはどのような共通点や特徴があるのでしょうか。入りやすいと思えるような美容院の外観の特徴を紹介します。
顧客目線でデザインされている
新規客の場合は、外観が自分の想像している雰囲気とあうかどうかで美容院に対する印象が大きく変わります。美容院のコンセプトやターゲット層にあわせずに、オーナーのセンスに偏りすぎた外観デザインにしたのでは、せっかくの見込み客も逃してしまうことになります。
設定したターゲット層と照らしあわせて、顧客目線の外観デザインにすることが重要です。
清潔感がある
どのような店舗や家でも入り口に清潔感があり、手入れが施されたとわかる入り口は好印象を与えます。
特に美容院は気分をリフレッシュしたいなどの目的で訪れる場所であり、外観や入り口が汚れていたり散らかっていたりしたのでは、美容院に到着するまでのワクワクした気持ちも一気に冷めてしまうでしょう。
入り口や駐車スペースなどが清潔に保たれていれば、丁寧に施術してくれる美容院だということがより一層伝わります。
一目でどんな美容院かがわかる
美容院のコンセプトにあわせた外観デザインにすることで、美容院の雰囲気やターゲットがわかりやすくなります。そのため、美容院のコンセプトやターゲット設定を細かく設定し、外観デザインと内装は統一感を持たせることが大切です。
店内の様子が外から見える
美容院に限らず、初めてのお店は緊張するものです。スタッフ同士や顧客の楽しそうな雰囲気が店の外から見えるだけでも「緊張しなくても大丈夫だ」とリラックスして来店することができます。
通りからわかるような大きなガラス張りにしたり、2階以上や地下にある店舗であれば、店舗前に内装がわかる写真を掲示したりするなどの工夫をするとよいでしょう。
親しみやすさがある
雰囲気に隔たりを感じる店舗というのは外観からも伝わります。対人関係と同様に、明るさや温かみといったような親近感を感じられる店舗は入りやすさにつながるポイントです。
美容院の看板デザインのコツ
美容院の外観について、検討材料の一つが看板デザインです。看板は外観の中でも美容院の存在や雰囲気を訴求するために大きな役割を果たします。
特にビルの上層階にある場合など、美容院の外側から中を見ることができない構造の場合には、美容院の雰囲気や価格を伝えるには大変重要です。最後に、看板デザインを検討する際のコツを紹介します。
お店の雰囲気に合った看板デザインにする
入りやすい外観デザインの特徴でもあるように、看板についてもお店の雰囲気やコンセプトにあわせたデザインであることがポイントの一つです。
看板は顧客だけでなく通りすがりの人の目にも触れるものです。美容院の雰囲気や施術内容を看板で知って来店したにもかかわらず、実際には自分とは異なるターゲットだったり、好みでないコンセプトだったりしたのでは、顧客獲得にもつながりません。
看板を見て、美容院全体の雰囲気が伝わるような看板デザインであることが重要です。
伝えたい第一印象によって看板の形を選ぶ
複合施設やビルの中に含まれる美容院で特に用いられるのが、店頭に設置するタイプの立て看板です。さらに立て看板の中でも、両面使えるA型看板や縦に長いタイプのL型看板、丸みを帯びたカーブ型のR型看板などさまざまな形状があります。洗練された雰囲気や重厚感のある雰囲気など、形状によって与える第一印象もさまざまです。
自身の美容院がどのようなアピールをしたいのか、またはどの程度の情報を掲載したいのか、何を最初に伝えたいかを明確にして、それにあった看板の形状を選ぶとよいでしょう。
照明を使う
美容院を利用する顧客は、生活環境によって訪れる時間帯はさまざまです。夜間はどうしても看板が見えにくくなることが多いため、照明を活用して夜道でもはっきり見えるような工夫をしましょう。
また、看板だけでなく外観デザインとして照明に工夫を凝らすことで、個性的な印象を与えることはもちろん、周辺が明るくなり近隣の防犯としての役割も果たします。地域貢献の意味でも照明の活用はおすすめです。
まとめ
今回は、美容院の外観デザインの重要性について説明しました。
美容院の開業にあたって、美容師の技術や価格などを優先しがちですが、第一印象につながる外観デザインは新規客獲得につながる大変重要な要素です。
入りやすい雰囲気の外観の特徴には、清潔感があり、どのような美容院であるかが外観を見ただけで伝わることがポイントです。さらに、外観デザインの要素の一つである看板についても、美容院のコンセプトや伝えたい内容に合わせた形状を選び、照明での工夫を施すことで夜間でも見やすいデザインに仕上がります。
外観デザインはオーナーの好みではなく、顧客目線に立ったデザインであることが大切です。再来店につながるような親近感の持てるデザインを検討してみてはいかがでしょうか。
